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Channel: おやじーにのおーでお馬鹿
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SONY TC-FX606Rでベートーベンを聴く

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なんとかなりました.
1983年製のカセットデッキですが、中身の基板や配線は70年代の風情があります.

イメージ 1

ケーブルが太くコネクタも大きい.
これらが縦横無尽に張られています.
今回交換をしたのは、リニアスケーティングするカセコン部の駆動用ベルトであります.

イメージ 2

これを交換するのが容易ではありませんでした.
写真は交換後であります.
躯体を薄くするために、このデッキでは躯体全体を乗せるフレームがありません.
ネジを抜くと各パーツが拘束を解かれてバラバラになってしまうのです.
こんな設計をしたエンジニアには賞賛の言葉しかありませんが、その結果メンテナンス性は最悪に近い.
「直せるもんなら直してみろ」的なオーラを感じます(笑)

全部バラしたら組み上げる自信がありませんゆえ、ある程度緩めた状態で、隙間から古いベルトを抜き取ります.
抜く方が簡単で、新しいベルトをモータとプーリに掛けるのに悪戦苦闘いたしました(^◇^;)

再び組み立てるのも結構面倒で、特にカセコン底板部分はケーブルを平らにならしておかないと、底板が歪んでしまいます.
スケートして出てくる部分のクリアランスもとても狭い.
ま、おいらにもなんとかなったので、なんとかなると思います(^◇^;)

モータはひとつ.これでフライホイールとリールを回す仕組みであります.

イメージ 3



昨日は数時間をこの作業にかけてしまいましたが、それでもなんとかスムーズにリニアスケーティングしてくれるようになりました.

ヘッドはリバース時に180度回転する、良くある構造です.

イメージ 4

テープの着脱はマニュアルです.
ヘッドが手前にあるので、お掃除がし難いですねえ.

再生に関しては今のところ正常に動いてくれています.

イメージ 5

カウンタは時間表示.
ブランクスキップ機能はオートリバース機では重宝します.
DolbyはBとC、テープのタイプはオートですが、Fe-CrとNetalはマニュアルで切り替え.
これらのスイッチはせり出してくるカセコンの上面に載っています.

イメージ 6

音はちょっと軽めですが、高域の伸びも悪くはありません.
テープの走行も、オートリバース機としては文句ありません.
というわけで、再生はできましたので、次は録音を試してみます.
ま、この子で録音することはあんまりなさそうではありますが…

イメージ 7

とにかくルックスだけはいかにも当時のSONYらしさ溢れる抜群のデッキであります(^◇^;)

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